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ごきげんよろしゅうございます!

お気に入りの江戸小紋についてしまった衿のスナップ部分の黒サビを、

自分でクエン酸で染み抜きをがんばったMasohoです。

よい子はマネをしないでね♪

結果、完全には落としきれませんでしたが、目立たないくらいにはなりました♪

 

早速ですが、本日のお軸コーナー!!

咄々々力口奇(とつとつとつりきいき)

 

大徳寺に自らの木像を置いたなど(いいがかり)を罪状として、

豊臣秀吉に切腹を命じられた利休居士

天正十九年(1591年)二月二八日、自刃を遂げる三日前に書かれた辞世の偈に記される語です。

 

人生七十 力囲希咄(りきいきとつ) 

吾這寳剣(わがこのほうけん) 祖佛共殺(そぶつともにころす)

堤る我得具足の一太刀(ひっさぐる わがえぐそくのひとたち) 

今此時ぞ天に抛(いまこのときぞ てんになげうつ)

我が人生七十年。 えい!!

この智慧の鋭い剣で祖師も仏も皆殺してやる!

私が持っているこの刀によって、

すべてを天に投げ打ってやるぞ!

 

咄咄咄力口奇  

という語は、雲門広録(うんもんこうろく)から借用したものと思われます。

絶対的なものを感じた時に発する声で、明確に訳すことはできないそうですが・・・。

どんなお気持ちだったのでしょうか。

 

こういったご時世もあり、茶会が中止になってしまっているところも多いと思います。

とても、残念なことではありますが、

今こそ茶会・茶事について学ぶチャンスではないでしょうか。

 

 

 

茶事と茶会の違いとは

 

 

茶室に人が集い、茶を喫し、料理をいただき、ひと時を楽しむ

これこそが、茶の湯の醍醐味のひとつではないでしょうか?

一般的には、

茶会は、お茶を飲むだけのような簡略化された会

茶事は、懐石をふくむ本格的な会

という違いでしょうか?

※もちろん流儀によって異なるところもあると思います。

 

 

 

 

茶事七式とお茶事の種類

 

主なお茶事に

茶事七式(ちゃじしちしき)があります。

※時間帯順に並べています。

 

 

暁(あかつき)の茶事

 

別名 残灯(ざんとう)の茶事・夜込(よごめ)の茶事

深夜から朝の明け方の風情を楽しむ会。

案内は、寒中(12月から2月)の午前4時頃として、前夜から残った灯の風情を大切にします。

◎初炭手前の時に、釜を勝手(水屋)に持って入り、井華水(せいかすい)を満たし、濡れ釜にして持ち出します。

井華水(せいかすい)とは、暁のうちに汲んだ水です。

◎夜が明けたら、行灯を勝手に引き、天井のと突き上げ窓を開けます。

 

現在はほとんど行われてないそうです。

ですよね〜・・・。

 

 

 

朝(あさ)の茶事

 

初夏から暑中にかけて催されます。

席入りは、朝5時半から6時ごろの案内となります。

風炉のお点前になり、懐石の前に初炭手前となります。まだ、朝の涼気が残っているうちに行われます。

 

◎懐石は、さっぱりした軽快淡白にして、向付(むこうづけ)に生物は避け焼物は省略とます。

後炭手前は省き続き薄茶となります。

◎客が日中の暑さに見舞われる前に家路につけるよう、約3時間、午前9時ごろを目安に終わりにします。

 

 

五感で涼が感じられる取り合わせ、

懐石道具の飯器には朝茶事ならではの籠飯器(かごはんき)が使われることがあります。

腰掛待合(涼しい場所)で菓子を食していただけるように、

折敷の右上にあらかじめ黒文字を添えてお知らせするといった配慮もあります。

 

※利休時代は、夏の茶事は夜会が多く、冬こそ朝茶事だったそうです。

 

 

 

正午(しょうご)の茶事

 

茶事の基本となり、四季を通じて行われます。

席入りと初炭手前の順番が、風炉・炉で異なります。

 

風炉・・・正午ごろ席入り。少しても席中に暑さを感じさせないように、懐石の後に初炭手前。

・・・午前11時。寒い時季なので席を暖めるため、懐石の前に初炭手前。

 

「茶事は二時を過ぐべからず」

といわれています。今でいうところの4時間です。

 

 

 

跡見(あとみ)の茶事

 

正午の茶事同様、一年を通じて行われます。

一会の茶事の後に、あらためてその茶事の風情の拝見を客から所望されます

茶事の終了後、そのまま所望の客を招き入れる茶事です。

できるだけ、その時の茶事の姿のままであることが茶事の趣で、

茶入も仕覆に入れず、そのまま水指前に飾ることもあります。

懐石の必要はなく、吸物・八寸で一献差し上げる程度にしておきます。

 

 

 

飯後(はんご)の茶事

 

食事の後に催す茶事です。

懐石料理は出さずに、菓子だけでおもてなしをするため、

別名 菓子の茶事 とも呼ばれています。

昼食後に行われるので、

別名 時外れの茶事 ともいわれます。

飯後の茶事・菓子の茶事・時外れの茶事

3つの呼び方がある茶事です。

 

縁高で出し難い善哉・葛切・わらび餅などのお菓子は、

吸物膳黒文字・赤杉箸を添え、菓子椀出すこともあります。

宗旦四天王(千宗旦の弟子)の一人、藤村庸軒(ふじむらようけん)が、

餅に餡をのせてもてなした茶事が記録に残されているそうです。

もちろん、盛りやすいお菓子は縁高で用いられます。

次に跡見の茶事同様、食事のもてなしは略して吸物・八寸だけにします。

 

 

 

夜咄(よばなし)の茶事・夜会(やかい)

 

 

正午(しょうご)の茶事・朝(あさ)茶事・夜咄(よばなし)の茶事を合わせ、

三時の茶と呼ばれています。

茶事の基本となる3つの茶事で、夜咄(よばなし)の茶事は、仕上げとなります。

冬至の前後3ヶ月の間の夜長を楽しむ茶事で、

午前5時ごろの席入りとなります。

 

◎待合で暖を取っていただくため、前茶(汲み出し)が出されます。

◎迎付で亭主と客が手燭を交換します。

◎暖かいものをお出しすることが重要で、懐石には深向(ふかむこうが使われます。

◎後座の床には、花は飾らず石菖鉢が置かれます。

※石菖鉢には、油煙を吸収する性質があるといわれ、薬効成分があり、陰の夜の邪気を祓うために用いられます。

鉢に胴炭入れ石菖を挿します。

◎夜分のことなので続き薄茶

◎最後に亭主が箱炭斗(はこすみとり)を持ち出して、炭火を直して語らいます。

客を引き止める意味の炭手前で、止炭(とめずみ)と呼ばれます。

 

短檠(たんけい)・行燈(あんどん)・膳燭(ぜんしょく)・手燭(てしょく)といった燈火の風情も見どころの一つです。

 

 

 

不時(ふじ)の茶事

 

別名 臨時の茶事

不意の客をもてなす茶事で、茶事の中でも最も難しいとされています。

その理由は、何の用意もない中でのおもてなしなので、亭主の力量も試されますね。

アポなし!!

当然、案内の時間は一定ではなく、この茶事に限り前礼(ぜんれい)もありません。

※前礼とは、茶事の前日に亭主にご挨拶に伺うことです。

今ではほとんどないそうですが・・・・

跡見の茶事同様、定法もありません。

 

 

 

 

 

今回は茶事七式についていかがでしたでしょうか。

今ではほとんど行われていない幻の茶事もあったります。

茶事七式の他にも、より実用的な茶事がありますので、次の機会に取り上げてみたいと思います。

では、ごきげんよう!

 

 

 

 

 

 

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