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裏千家では、風炉・炉・濃茶点前・炭手前・棚物の扱いなど一通りできるようになると、次に 小習事 に進みます。

小習事の中に、貴人点 というものがあります。

ここでは、裏千家でいう貴人点についておさらいしてみました!

 

 

 

貴人点の特徴 どんなお点前?

 

 

貴人点とは、その名の通り 高貴な方にお茶を差し上げる お点前です。

 

では、貴人ってどんな方のことでしょうか?

貴人とは、官位の高い人のこと。日本では、戦前までは官位が定まっていました。現在でも、位階令的なものがあるそうですが、華族の廃止によって追賜や昇叙のみとなっています。

現在の茶の湯においての貴人は、皇族や勲位を授与されて方々の事でしょうか。

あまり一般的ではありませんが、小習事(裏千家)の1つになっています。

 

貴人畳といって、主に 4畳半の茶室の床の前の畳 に貴人様が座ります。

本来は、新しくあつらえた点前道具が使われていたようですが、現在は特にありません。

貴人点にも、薄茶、濃茶があり、どちらも一人一椀で貴人台を使うといった決まりがあります。

菓子器は、高坏、足つきの縁高が用いられ、一人1つずつとなります。

そして、貴人点では、必ず半東(給仕役)が水屋の取りつぎを行うことになっています。

 

 

 

貴人点の基本的な準備

 

 

4畳半以上の席の場合

台子または棚物を使用し、水指・棗は荘付けておきます。

茶碗は貴人台ののせやすいものを選びます。

貴人台は、木地(木目)の粗い方を手前にし、茶碗に茶巾・茶筅・茶杓を仕組んでおきます。

菓子器の高坏には、懐紙を上が斜め下になるようにずらして折り、お菓子を盛っておきます。

 

 

 

 

 

 

貴人点 薄茶点前の流れ

 

 

 

1、貴人台を茶道口において、襖を開け一礼。

2、貴人台を左手横で持ち、右手は貴人台と茶碗の間に添えて運び、定座に座り右手横・左手前と持ちかえ、勝手付きに仮置き。

3、棗棚正面右へ置き、貴人台は右横・左手前を持ち、棚正面で左横・右手前に持ちかえ、棗と置き合わせる。

4、建水を持って点前座に座り、建水を置き、柄杓を構え、蓋置きを取り出し定座に置く。

(風炉・炉によって違います)

柄杓を蓋置きに置き、建水を引き、居ずまいを正す。

 

半東:帛紗を腰につけ、茶道口で一礼をし、にじりながら席に入り、踏込畳で両手をついて控えます。

 

5、貴人台の右手前・左横を持ち、右手を右横に持ち替え膝向こうへ置き、棗を貴人台と膝の間に置く。

6、帛紗をさばき、棗を清め、定座へ置く。

7、さばき直して、茶杓を清め、棗の上に置き、茶筅を置き合わせる。

8、帛紗を指に挟み、柄杓を構え帛紗を右手に持ち替え、帛紗で釜の蓋を開け、帛紗を置きます。

(風炉・炉によって帛紗を置く場所が違います。)

※男性はさばき直して、腰につけてから蓋を開ける。

9、茶巾を取り出し、蓋上に置く。

10、湯を半釈汲み茶碗へ入れる。

11、茶筅を茶碗の右側にあずけ、両手で貴人台を手前に近づけ、茶筅通し、茶筅を戻す。

12、左手を添えながら、右手で茶碗を取り、左手で建水に開け、茶巾で茶碗を清め、左手を添えて右手で貴人台にのせる。

13、茶杓を持ち、「お菓子をどうぞ。」

14、お茶を点てる。

この時、水指の蓋を右→左→右の順に三手で開けてから、湯を注ぐ。

※茶碗は上から左手で押さえます。

15、貴人台を両手に持ち客付きに回り、貴人台を右向こう・左手前と二度回し正面を正し、定座に出す。

16、一膝下座、両手をついて控える。

 

半東:両手で貴人台を持ち、貴人の前で右向こう・左手前と下で回して正面を正し取りつぎ、一膝下座し一礼。

元の席へ戻る。

 

17、貴人の一口目で、帛紗を腰につけ、そのまま控える。

18、茶碗が戻ったら、一膝進み、両手で貴人台を持ち、居前に戻って、貴人台を膝前に置く。

19、道具のしまい方は通常通り、貴人台の扱いに注意する。

20、棗を棚正面右寄りに置き、両手で貴人台の両横を持ち、右手前に持ち替え棗の左側に置き合わせ、本仕舞い。

21、水を汲み、釜にさし湯返しをした後、柄杓をかまえ、釜の蓋を閉める。

22、水指を右→左→右の三手で閉める。

23、道具の拝見を受け、柄杓・棗を棚に飾る。

24、貴人台の右手前・左横を持ち、体正面で右横・左手前を持ち、勝手付きに割り付ける。

 

半東:拝見物が出たら、貴人に取りつぎ、茶杓は帛紗にのせたまま出てくるので、そのまま出す。

 

25、この後、通常通りの棚手前同様の流れになります。貴人台の扱いに注意します。

 

今回は、貴人点 薄茶点前でした。

貴人点には、この他にも濃茶手前・貴人清次とあって、炉・風炉でもまた変わってきます。

注意しながら、丁寧に覚えていきたいものです。

 

白虎 ビジネス

修行の道のりは長いのだ。

 

またまた、自分用メモになってしまいましたとさ・・・。

 

 

 

 

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