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9月になりました。

 

9月8日は二十四節気で白露といい、この日から仲秋になります。

草の葉に白い露が結ぶ

といった意味があるそうで、夜の間に大気が冷え込み、草花に朝露が宿ることから名づけられたのでしょう。

 

そして、9月9日は 重陽の節句 です。

五節句の一つで、菊を用いて不老長寿を願うことから別名「菊の節句」と言われています。

 

茶趣においては、仲秋の名月ということもあり、夕刻から月を鑑賞する「夕ざりの茶事」なども行われたりします。

残暑も厳しく、秋らしさを感じるのはまだまだ先のようにも思えますが、9月の茶の湯の銘です。

 

 

 

 

 

 

十六夜(いざよい)

 

 

十六夜(いざよい)とは、陰暦16日の夜のことで秋の季語です。

語源的には、『躊躇(ためら)う』とか『揺蕩(たゆた)う』という意味の古語「猶予(いざよ)ふ」から由来しているようです。

日没と同時に上る前夜(十五夜)の月と比べて、月がなかなか出てこないように見える様子を表わしています。

 

 

 

 

雁が音(かりがね)

 

カモ科の水鳥の雁(ガン)の鳴き声のことです。

 

今朝の朝明 雁が音聞きつ 春日山 

もみぢにけらし 我が心痛し

               穂積皇子

 

お茶の名前にもよく聞く名前ですね。

 

 

 

 

添水(そうず)

 

 

田畑を荒らす鳥獣を音で脅す仕掛けのことです。

 

日本庭園などに設けられ、竹筒に水が流れて「カッコ~ン!!」となる、お見合いにはかかせないアレです。

~あとは若い二人におまかせしましょう~

 

収穫の時期には欠かせないものだったといえます。

後にその音を楽しむようになったと言われています。

 

 

 

砧(きぬた)

 

 

麻・楮こうぞ・葛くずなどで織った布や絹を槌つちで打って柔らかくし、つやを出すのに用いる木または石の台のことで、その打つことや打つ音のことです。

 

能の世阿弥の演目にもありますね。

 

氷のように澄んだ月が、地上に降りた霜を照らし出す。

松風が吹き抜け、鹿鳴ひびきわたる、荒涼とした秋の夜長。

冷え切った寝室の内で夫を待つ、ひとりの女の想いのかたち。

 

 

 

 

待宵(まつよい)

 

 

翌日の十五夜の月を待つ宵の意味で、陰暦8月14日の夜の事です。

 

 

待つ宵に 更けゆく鐘の 声聞けば 

飽かぬ別れの 鳥はものかは

 

新古今集 小侍従

 

 

 

 

着せ綿(きせわた)

 

 

重陽の節句に行われる宮中の習慣です。

重陽の日に菊の花に黄色の真綿を被せ、早朝に朝露を含んだ綿を菊より外し、その綿で体を拭えば菊の薬効により無病であるという平安貴族の習慣がありました。

 

 

か、かわいいです♡

 

 

 

 

鳴子(なるこ)

 

 

農作物を食い荒らす鳥おどしの一つです。

実りの秋には、やはり欠かせない物だったということでしょうか。

 

 

 

 

角切(つのきり)

 

9月ごろになると雄鹿が角が伸びて、人に危害を加えたり、角の皮をはごうしてしまうそうです。

そういっったことを防ぐ行事のことを角切といいます。

 

 

 

 

聴松(ちょうしょう)

 

 

閑坐聴松風

(かんざしてしょうふうをきく)

 

茶の釜の煮える音は、松風の音に似ています。

一切の雑念を捨て、静かに座ってただ松風の音を聴くと、澄み渡った音が聴こえ、自然の真理が見えてくるという意味です。

 

 

 

 

野分(のわけ)

 

 

台風の事です。

二百十日とも呼ばれ、雑節のひとつで、立春を起算日として210日目になります。

 

 

 

 

その他の9月のご銘は、秋彼岸・有明・落栗・重陽・柴の門・弓張月・・・などがあります。

 

 

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