8月になりました。
真夏のイメージが強い8月ですが、実は初秋です!
旧暦の七夕も8月にあり、秋の行事ということになります。
お茶会が開かれることが少ない8月ですが、盂蘭盆会・納涼茶会・偲会などもあります。
芙蓉(ふよう)
8月に咲く大輪の花。
酔芙蓉(すいふよう)という、朝の白花から夕方になるにつれて 、だんだん赤くなる花もあります。
藤袴(ふじばかま)
「秋の七草」のひとつで、茶花にもよく使われます。
藤色で、花びらの形が袴に似ていることもあり、フジバカマと言われるようになりました。
別名「アララギ」とも呼ばれています。
撫子(なでしこ)
河原撫子が咲くこの季節。
万葉集でも、旧暦の秋のイメージで詠われています。
野辺見れば 撫子の花 咲きにけり
わが待つ秋は 近づくらしも
秋さらば 見つつ偲へと 妹が植えし
屋戸の撫子 咲きにけるかも
朝涼(あさすず)
夏の朝のうちの涼しいときのことです。
不知火(しらぬい)
九州の有明海と八代海の沿岸で、真夏にみられる光の異常屈折現象。
昔の人は、これが水面上の冷気で干潟の漁火が屈折するために起きる現象であることがわからず「不知火」と呼んでいたようです。
解夏(げげ)
陰暦7月15日に夏安居(げあんご)を解くこと。
夏安居とは、夏の三か月の間、僧が一か所にこもって修行することです。
日盛(ひざかり)
一日のうちで日光の一番強い時分。特に、夏の午後の、暑い盛りをいう。
走馬灯(そうまとう)
内側に和紙か絹がば貼られた箱型の木枠に、中に人や動物、草木など
を切り抜いた黒紙の筒をたて、中心に蝋燭を立てたもの。
切り抜きの筒がまわり、影絵が走る様に見えることから名付けられました。
軒先などに吊るし夏の夜を楽しむためのものです。
迎火(むかえび)
お盆の魂祭りに聖霊を迎えるために焚く火のことです。
麻の茎の皮をむいて干した苧殻(を素焼きのお皿(焙烙・ほうろく)に乗せて焚きます。
八重葎(やえむぐら)
夏、盛んに茂る雑草のことです。
葎とは、人も訪れることのない荒れ果てた庭で、ぼうぼうと繁っているさまです。
蜩(ひぐらし)
明け方や日暮に澄んだ鈴を振るような声でカナカナと鳴くのでかなかなともいわれています。
鳴き声は、哀しいように聞こえます。
日ぐらしや 盆も過ぎ行く 墓の松
蝶夢
空蝉(うつせみ)
一般的には蝉の脱け殻のことをさします。
別の意味もあり、「現(うつし)臣(おみ)」から転じて、
「この世、この世の人」のことという意味もあります。
源氏物語に出てくる、源氏の手に入らなかった女性が 空蝉 ですね。
流燈(りゅうとう)
お盆の16日に舟形に、灯籠に火をともして川や海に流す、灯籠流しのことです。
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