濃茶点前の割稽古では、
四方捌き という
茶入れを清める捌き方があります。
四方捌きの意味は?
帛紗の四方捌きの意味は、
陰陽でいう 東西南北 を清め
春夏秋冬 一年を清める
といった意味があります。
帛紗捌きこそが 陰陽五行学の基本 となっており、
点前座 は、陰
客畳側 は、陽
になります。
帛紗の汚れを確認するのには、
明るい東南方向(巽の方角)からの光が必要になります。
昔からの言い伝えでは、良いことは巽の方角(東南)より来る。
とも言われています。
四方捌きのやり方
※あくまでも、覚え書きです!
詳しくは、先生に確認してみてくださいね♪
①帯から帛紗を左手で内側に折り取ります。
②左手で帛紗を持ち、右手で角を取ります。
右手角とは、折りたたんである上端に、右人差指を入れます。
③右手で右端を持ち、左手で左端に滑らせます。
④左膝角で、帛紗を四角に広げます。
⑤両手で帛紗を上から3~4cmくらいを持ち、張らせます。
⑥右手で左手側の帛紗の端を右手でつかみます。
⑦帛紗の下端は右手で持ったまま、左手下角に滑らせます。
⑧右手で握りこんでいる帛紗の端を離し、一辺を照らします。
(上から3~4cmくらいを外側に傾けるように照らします。)
⑨左右の手を緩めます。
逆三角形をつくるイメージです。
⑩ゆっくりと張ります。
⑪以上の動作を四方に繰り返します。
⑫右手親指と人差指と中指でつまんで、端を離します。
(この段階で帛紗が二つ折りの逆三角形になります。)
⑬逆三角形のまま、横一文字に張ります。
しわしわ帛紗は、気にしないでくださいっ(汗)
見えやすいように壁際で・・・。
練習していない証拠・・・!
茶入れの清め方
薄茶の時は棗を清めますが、
濃茶では茶入れを清めます。
四方捌きの後に茶入れを捌きます。
①帛紗を『草』に捌きます。
四方捌きの後に、『草』に捌き直します。
②両手で帛紗を持ち、左指先で突き折ります。
③左手で茶入れの胴を持ち、蓋のつまみの方向を清めます。
(漢字の『二』のように、横に二列清めます。)
④蓋の手前を清めます。
⑤茶入れの胴に帛紗をあてます。
⑥帛紗を広げ、茶入れを時計周りの逆(左回り)に3周回しながら清めます。
⑦茶入れの正面で帛紗で下へ捌きながら抜きます。
⑧帛紗を折りこみ、右膝上で握りこみます。
⑨左手で、茶入れを膝前に置きます。
茶入れの拝見の時の清め方
①茶入れの胴を右手で持ち左掌にのせ、客付きへ回り、茶入れを膝前に置きます。
②腰の帛紗を取って、『草』で捌きます。
③左手指で突き、帛紗を折ります。
④茶入れを左手胴で取り、蓋向こう、手前と横二本に清めます。
⑤茶入れを2回胴拭きして、拭き抜きます。
⑥帛紗を膝前正面に置きます。
⑦茶入れの胴を左手で持ち、右手で蓋を取り、蓋裏を確認します。
⑧蓋を表でそのまま、帛紗の向こうに置きます。
⑨帛紗を右手で取り、茶入れの胴にあてて折ります。
⑩茶入れの口向こうを清めます。
⑪茶入れ口の点前を清めます。
⑫帛紗を置き茶入れの蓋を右手で持ち閉め、
左掌にのせて二回まわして正面を客に向け、茶入れを置きます。
※ここでは、裏千家の方法です。
詳しい方法は、先生に確認してみてくださいね♪
梅雨だ。
梅雨なんだ。
あぁ、梅雨だとも。
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