譲っていただいた、岩鋳さんの南部鉄器の鉄瓶。
持ち主さん曰く、使い始めの段階で錆びてしまい、
スチール製のたわしでゴシゴシ洗ってしまったようです。
そして、さらに追い打ちをかけるように、
私もゴシゴシ洗ってしまいました。
南部鉄器を、金たわしやスチール製たわしでこするのは
絶対NGです。
南部鉄器使い始め
使い始めにする事
南部鉄器を使い始める前に、するべきことがあります。
①水を8分目くらいまで入れて、空焚きに注意しながら、
1/3くらいになるまでお湯を沸かします。
②お湯が赤茶色に変色しますが、無色になるまで、3~4回繰り返します。
③お湯が無色になれば、使い始められます。
👆どうやら、この作業を怠ってしまったのですね・・・!
使い終わったら
①水分が残ったまま放置してしまうと、サビの原因になってしまうので、お湯は暖かいうちに、必ずポットに移すか捨てます。
②お湯を開けた後は、余熱で乾燥させます。
余熱がないようでしたら、火にかけ水分を飛ばします。
③表面は、布巾等で拭き取り、
内部はなるべく触れない状態にします。
④使い始めて何日かすると、赤く錆びた斑点が出てきます。さらに使い続けると、白く湯垢のようなものが付き始めます。
⑤白く表面を覆ってきたら、鉄瓶として最高の状態の完成です。
この段階でも、決してこすったり、洗ったりしないようにします!!
👆この段階で、今度は私がゴシゴシと洗ってしまいました・・・。

どうしても、洗いたくなるのだな。
南部鉄器 錆びた時の手入れ方法
ゴシゴシ洗ってしまった鉄瓶は、
すでにお湯が茶色に変色してしまう状況でした。
悲しい状況をご覧になってください。
ですよね~・・・
小さな錆びでしたら、布で拭き取る程度で落ちますが、
ここまでくると事は深刻です。

大げさだな。
めんどくさがりさんには、深刻です・・・。
内部全体が錆びてしまった時は、
煎茶の茶殻を布などに包み、20分ほど煮詰めます。
お茶の成分のタンニンと鉄分との反応でお湯が黒くなる時があります。
黒い成分はタンニン化鉄と言われ、鉄がお茶のタンニンと反応して出来たものです。栄養にならないどころか、鉄分の吸収までも妨げるので、取っておきたいところですね。
煎茶のティーバックを使用しました。
使っていないときでも、1ヶ月に1回はお湯を沸かす事が必要になります。

メンテナンスが大切ということだな。
最近、ドリップ式の煎茶もレベルがあがっている。
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