茶花は、
茶席の季節感や、亭主の想いを表現するのに欠かせないものです!
だが、しか~し!!
実は生けてはいけない禁花もあるのです。
今回は、『茶花を生ける 禁花編』です。
茶花にいけぬ花、狂歌に
花入れに入れざるはちんちやうげ
太山しきみにけいとうの花
女郎花ざくろかうほね金銭花
せんれい花も嫌いけりなり
千利休の高弟、南坊宗啓が茶の湯の心得を記したもの『南坊禄』という茶道書に、茶花についての覚書の一部です。
沈丁花(じんちょうげ)
3月になるとどこからともなく香りがする沈丁花。
香りが強いので、茶席においてお香の香りと混ざってしまうおそれがあるからでしょう。
同じ香りがつよい、梔子(くちなし)も茶席には向きません。
太山しきみ(たやましきみ)
仏教に縁がある植物です。
「悪しき実」という語源から、忌み木とされています。
ミカン科で、無季の花ということから、
季節感を感じられず、避けられています。
けいとう
鳥の鶏冠(とさか)のようなので、忌み花とされています。
花の形が奇妙ですよね・・・。
女郎花(おみなえし)
女郎という名前の響きから忌み花とされています。
長時間挿しておくと、悪臭がしてしまうからでしょうか?
短時間なら使われることもあります。
ざくろ
見どころのない花という説があります。
ミカン・栗・ヤブコウジなどが入ります。
実は向かないということでしょうか?
かほうね
骨という字が忌み花です。
語源も避けられるという理由でしょう。
金銭花(きんせんか)
「時知らず」とも呼ばれ、季節を問わず咲くということから、
風情が感じらないということでしょう。
ここまでくると、好き嫌いな気がしますが・・・。
せんれい花
どういう花なのか不明だそうです。
花の名前ではなく、鮮麗な花ということでしょうか?
禁花と言われていても、古い時代には使われていた記録もあります。
それぞれの茶人の考え方によるところもありそうですね。
紅梅が美しく咲いていました!
梅の季節ですね♪
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