裏千家でお稽古をしていると、『棚点前』が出てきます。
棚!?…って、あの棚?
疑問に思われると思いますが、
そう、『棚』です。
『棚』の他に、『卓(じょく)』
茶道具の棚には卓と棚の2種類あります。
卓は茶道具を床の間に飾る時に使う飾り棚です。畳に飾る時に使う、あるいは点前で使われるのが棚になります。
一言で『棚』といっても、いろいろ種類があるそうです。真・行・草によっても違います。
更好棚(こうこうだな)
更好棚(こうこうだな)は、桐材で黒掻合塗爪紅の二重棚で、天板・中棚・地板ともに一尺四方、中板・地板は端喰(はしばみ)入りで、地板の底の四隅に小さな雲形の足のある小棚です。
更好棚は、裏千家11代家元玄々斎(げんげんさい)精中宗室(せいちゅうそうしつ)が好んだ棚です。
更好棚は、利休好みの三重棚を元に作られた棚で、天板と下の柱を取って二重棚として更に好んだというところからこの名があります
方円卓(ほうえんじょく)
方円卓(ほうえんじょく)は、溜塗の二本柱で、天板が円形、地板が方形の小棚です。
方円卓は、淡々斎(たんたんさい)の斎号で知られる、裏千家十四世 無限斎(むげんさい)碩叟宗室(せきそうそうしつ)が好んだ棚です。
方円卓は、「水は方円の器に従う」からこの名があります。
桑子卓(くわこじょく)
桑小卓は、天板は面を丸くとった唐戸面(からどめん)を施し、地板は木口を矢羽の後の部分のような矢筈(やはず)に取ってあります。
桑小卓は、裏千家四世 仙叟宗室(せんそうそうしつ)が、床に用いるために好んだもので、上に青磁袴腰香爐(せいじはかまごしこうろう)、下に瓢(ふくべ)の細口花生(ほそくちはないけ)を取合せたといいます。
桑小卓は、表千家七世 如心斎(じょしんさい)天然宗左(てんねんそうさ)が、点前用に用い始めたといいます。
この他にも、まだまだ沢山ある棚。
少しずつ、まなんでいさか
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